非公式合格体験記 Part1

なんか東大の理1に受かりました。 Part1は普段の学習について、Part2は模試や本試について書きます。

勉強時間

前提: 11月頭に行われる文化祭に全力を注ぐ変な学校の出身なのでどの学年でも9月~10月の勉強時間は望めない。 それでも私の勉強時間はかなり少ない部類だと思う。高1~高2の間は競技プログラミングばっかりやっており、その他遊び散らかしていたので高2までは2時間以上勉強するほうが珍しいほど。高3になってからは少しずつ勉強しだしたが、一日に2桁時間勉強した日は片手で数えるほどもないはず。直前でも6~8時間程度だったと思う。

各科目の勉強開始時期

数学: 中3の4月から。中2の時点でJJMO (ジュニア数学オリンピック) のために多少問題を解くなどはしたが大学受験向きの数学を始めたのは中3から。

英語: 高1の4月から。小学校の時点で英検準2級、中2で英検2級を取得した程度の実力。文法はほぼ感覚な状態で高1に突入。

国語: 高2の4月から。学校で勉強した古文の助動詞くらいは覚えている状態からスタート。

物理: 高1の11月から。中学で順当に力学を学ばなかったので運動方程式だけ知っている状態からスタート。

化学: 高2の11月から。学校で理論は1周した状態からのスタート。

利用した塾

人々があまりに鉄緑会に入るので、逆張りを発揮して非鉄緑を貫いた。

東進: 数学特待で入って中3のうちに数3を完走し、そこから高1の11月までに長岡√でぐんぐん&東大対策を受講したところで数学はストップ。高2の前半は苑田のハイレベル物理、後半はハイレベル物理とハイレベル化学を受講。高3での講座は東大対策物理、ハイ化演習、(余ったコマを埋める直前の演習に東工大対策物理)。過去問演習講座と第一志望校演習だけ購入、共通対策と単元ジャンルはパス。意外と料金体系が不明確で悪辣なので注意。

東大特進: 林修の現代文と栗原の古文を中心に高2で志田、高3で長岡の数学をとる。文化祭の時期と被ることもあり第3期(夏休み時期)までで第4期を取らず、そのまま最後まで取らなかった。テストゼミくらい行っておけばよかったかな。 現代文の書き方の方針を学ぶという点で林修は少なくとも2回くらい受けておくことを推奨。

平岡塾: 英語単科の塾。中1と高1で入るタイミングがある。(それ以外でも入れないことはない) 高1~高2で文法を中心に和訳英訳などを学習し、高3で英作文や要約、リスニングなど実際の入試問題の形式に合わせた勉強をした。高2の最後の方にクラス分けテストがあり、何故か上位15%の最上位クラスに入ってしまった。そのせいか高3の授業5回目あたりで疲れてやめてしまった。それでも授業の資料には目を通していた。

高2の時点で相当な基礎力が着くのであまり心配することはないだろう。模試を受けて「あれっ、思ってたより簡単だな」となるはずである。これのおかげで東大型英語で60点を割ることはなかった。一方で高2までは文法+αしかやらないので単語が疎かになりやすい。事実私は高3まで鉄壁を開かなかったので、そこだけは自分で何とかしたほうがよいだろう。

巷での評価の通り体感の宿題は多いが他塾と比較できないので何とも言えない。

早稲田アカデミー: 実は大学受験部もあるがあまり知られていない。小中で早稲アカに恩義がある人が通っているイメージ。(筆者は恩義がない) 有名な学校に通っている人は校内順位次第で特待がもらえ、授業料が0円になるという驚異のシステムがあることから採用。模試の成績次第では東大必勝という全科目の演習コースも無料開放される。テキストは普通だが一番上のクラスに入れれば内容の充実した授業が受けられる。

実は履修している・いないに関わらず過去問の添削を頼むことができる。

各科目詳細、使用参考書など

全体共通

東進の過去問データベースは登録しておくとよい。センター試験の問題は解答解説講評と無料で手に入る。また東大はじめ上位大学にも問題、解答に加え解説や講評までついてくる。特に最近の東大現代文の解答は必見。おそらく林修の解答を軸に解説されている。

赤本や27ヵ年はB〇〇K〇FFでちょっと古い年度のものを見つけたら買っておくのがよい。2005年くらいを境として昔の問題はネット上で解答解説が見つかりにくいので、新しい年度のものを得るよりは古めのものを確保したほうが良い。

全ての過去問や問題セットは1回だけ解き、2回目はやらなかった。

数学

多分最も得意。中3~高1までは東進の高校対応→長岡√で学習、高2の間は何もせずたまに赤チャートで確認、高3では早稲アカ+過去問+東進の演習セットで学習。センター/共通対策は日頃の模試でなんとかなった。二次型の数学は楽しかったので、過去問26年分と模試の過去問4回分を解いた。

使用した書籍

  • 赤チャート
  • 数学27ヵ年 (解説は微妙。1992-2などが特にヤバい)
  • 駿台模試過去問

買ったけどやらなかった書籍

  • 大学への数学 (1冊買ってみたけどあまり魅力的ではなかった。当時の自分は学コンの1番が解けなかったというのもある)
  • 新数演 (問題集をひたすらやるのが好みではないのか?)

英語

高1~高3の始めまでは平岡のみ。それからは過去問を解き、必要な分野に応じて27ヵ年の一部を解いていた。平岡においてリスニングは手薄になりやすいとはよく言われたが、私はリスニングで大体5ミス以内に収めていたので特別何をするということもなかった。直前期になって一応リスニング対策をしようと2000年代後半の過去問をいくつか解くも、簡単すぎたのでやめてしまった。

使用した書籍

  • 英語27ヵ年 (解説が非常に良い。流石竹岡師だ)
  • 英語リス27ヵ年 (リスだけ別冊 解説いる?)
  • 鉄壁 (2周だけした。高3の春から夏にかけてなんとなく1周、冬に一気に2周。受験20日前~5日前くらいにかけて一気に詰め込んだ)
  • 解体英熟語 (これも直前に一気に詰め込んだ)

単語帳は1周目で自分の知らない単語を明確にすると時間の節約になると思う。

物理

初学がハイレベル物理で1周目ではよく理解できなかった。東大特進のライブ授業で2周目を聞くことで若干理解が深まった。(高2のうちにハイ物/ハイ化を取ると、無料で東大特進による同内容のライブ授業に参加できる。) 10月くらいまで東進の演習講座で学習し、それからは過去問や模試の問題がメインであった。過去問は19年分、模試は化学と合わせて3回解いた。問題集などは特に使用していない。

使用した書籍

  • 27ヵ年 (解説普通)
  • 物理チャレンジ独習ガイド』(力学、電磁気、原子のみだがしっかりと微積を用いて記述している数少ない参考書の一つ。受験勉強に飽きたときに気軽に大学範囲のページを読めるのも良い。)
  • 駿台模試過去問2022版,2019版 (夏模試から持ってきている回は電磁気が電荷コンデンサになりやすいので過去の回も市場で探したほうが良い。実際に2018と2019の問題がともに夏出典のコンデンサ問題だったので、2017の秋出典の問題が載っている回を探して購入した。)

化学

初学はハイレベル化学だったが、ハイレベル化学は分かり易いのでそこまで苦労することはなかった。演習講座まで終わった後は物理と同様に過去問と模試の問題。

使用した書籍

  • 駿台模試過去問 (物理と同じ 化学は夏、秋どちらでもさほど変わらない印象)

あまり使用しなかった書籍

  • 化学の新演習 (必要そうな単元だけ集中的に演習した。糖や合成高分子のような手薄になりやすい部分の補強に用いた。)

国語

現代文は過去問だけで十分。古文漢文は...... 理系なら学校指定の教材見とくだけである程度何とかなるんじゃないですか?

使用した教材

  • 共通テスト用赤本 (解説普通 センターや共通は問題側がひどい場面が多々ある...)

地理

共通テスト用に6週間だけ勉強した。『村瀬のゼロからわかる地理B』は図も多めでイメージとして頭に残りやすかった。

Part1はこんなところです。勉強してねえな自分......