この記事は、くそなぞなぞ Advent Calendar 2020 の2日目 (12/1 不在により実質1日目) の記事として書かれました。
自己紹介
くそなぞなぞコンにたまに参加しているRyotori と申します。現在のレートは1501です。
この記事では、くそなぞなぞの問題に共通する特徴をピックアップして難易度別に分類・整理することを目標とします。ネタバレを存分に含むのでご注意下さい。
言い換え (100 pt. ~)
くそなぞなぞの基本かつ根源です。全てのくそなぞなぞは言い換えによって成り立っていると言っても過言ではありません。以下の例を見てみましょう。
壊れて動かなくなった調味料ってなーんだ? (くBC 010-A 100pts)
「壊れて動かない」を「故障」と読み替えれば答えは「こしょう」だとすぐにわかるでしょう。
そこそこ頻繁に見るテクニックとして、英語への言い換えがあります。
古典的な病気の倉庫ってなーんだ? (くSC-C 300pts)
「古典的」を 「Classic」 に、「病気」を「Sick」に変換することで「くらしっく」が見えます。実際はどちらか片方の変換さえ気づけばほぼ解けるでしょう。
言葉の一部を改変 (200 pt. ~)
このタイプの問題も多く、他のテクニックとも組み合わされやすいです。
逆らうハンコってなーんだ? (くBC004-B 200pts)
言うまでもなく答は「はんこう (反抗)」です。このタイプの問題の注意点として、問われている対象と答えが一致しないことが非常に多いことです。
実際にこの問題でも、質問の対象はハンコですが回答はハンコではないものとなっています。
検索&全列挙 (400 pt. ~)
いらすとやが原因で起こった大火災ってなーんだ? (くRC001-D 700pts)
「いらすとや」が気になるところですが、まず「大火災」から考えてみます。
有名な大火災があるのでしょうか、「大火」で検索してみるとWikipediaのページが見つかります。すると以下のような記述が...
1657年3月2日(明暦3年1月18日) - 明暦の大火。江戸(現在の東京都)で発生した大火。江戸の三大大火の1つ。 別名振袖火事。死者推定6万名以上。
ここで「いらすとや」が繋がってきて、「フリ素」と言い換えればよさそうです。結果答えは「ふりそでかじ(フリ素で火事)」となりました。
対象が限定しやすいもの、範囲が限られるものであればWikipediaの一覧ページを用いて全探索するのも一つの手段として通用します。他にも国名を問うような問題でも検索して列挙するのが有効だと思われます。
単語パース (500 pt.~)
雨を避けることを法で禁止されている親友ってなーんだ? (くBC006-E 500pts)
酷い問題だ
問題文が怪文になっている場合、以下のように問題文中の各要素をひとつずつ言い換えてあげる必要があります。今回の例では、
「雨を避けることを」→「傘」
「法で禁止されている」→「違法」
「親友」→「知己」
と分解し、つなげることで「かさいほうちき」となります。このような出題のされ方では答えとなるものが問題文で問われているものと離れたものになりがちですが、くそなぞなぞなので問題ありません。 (実際に、火災報知機は親友ではありません)
解説放送での呼称から「青梗菜メソッド」と呼ばれることもあり、作問においても有用なテクニックの一つです。
要求語彙 (500 pt. ~)
花や枝を取る布製品ってなーんだ? (くBC003-E 500pts)
どちらから攻めても解答まではすぐですが、「手折る」という動作を知らなければ永遠に答えは出ません。
3級の童謡ってなーんだ? (くBC004-F 600pts)
「3級」→「ターシャリー」、「童謡」→「nursery rhyme」の二重の言い換えを経て答えは「たーしゃりーらいむ」ですが、このように前提となる語彙が難しい場合答えにたどり着けないことも多々あります。
さいごに
このようにレベル感とともに分類しましたが、結局は閃きが結果を左右します。語彙を増やすのが恐らく一番有効な手段だと思います。
くBCもっとやってほしいですね